types敷物の種類

用途・デザイン・素材・サイズ・価格・耐久年数など、理想を描き、
ご自身の生活スタイルにあったお気に入りの一枚を探し出すこと、ぜひお楽しみ下さい。

手織絨毯

絨毯といえば、やはり手織絨毯です。『迫力』『重厚感』『独特のアジ(歪みや色ムラ)』『一点もの』『高耐久性』などが特徴で、面白味の宝庫です。
シルクロード沿いの各地で発展した手織絨毯は、原産国、地域、素材、細かさによってデザインや風合い、印象が大きく異なります。
原産国としてはイラン・パキスタン・トルコ・インド・中国などが有名ですが、各国ともに時間のかかる手作業が敬遠される傾向にあり、供給量の減少と価格の高騰が見られます。例えば経済発展の著しい中国の手織絨毯『中国緞通』は、2000年頃から高騰し生産量も激減しています。

絨毯の宝石とも呼ばれるペルシャ絨毯の美しさは、群を抜いています。
ペルシャ絨毯と簡単に表現しますが、その産地(地域)や製作者(工房)、素材によって表情はさまざまです。ペルシャ絨毯といえば、何百万もする高級品というイメージもありますが、遊牧系の絨毯は、織りも緻密ではないものも多く素朴で比較的リーズナブルに楽しめます。
産地では、ナイン・タブリーズ・クム・イスファハン・カシャンなどが有名であり、デザインや配色にも地域ごとに特徴があります。またその地域内でも製作者(工房)が分かれており、それぞれに特徴的なデザインと配色を生み出しています。また近年にいたってはインターネットの普及などにより、地域ごとに特徴のあるデザインも試行錯誤が繰り返され、変遷し続けています。
価格的にも幅広く、さまざまなペルシャ絨毯があります。最近ではイラン製の機械織カーペットでも“ペルシャ絨毯”という表現で販売されていることもあります。 混同しないよう、ご注意下さい。

機械織絨毯

絨毯の良さ・楽しさを気軽に体験できるのが機械織絨毯。手織りであれば数ヶ月以上かかる織り工程を簡素化・高速化し機械によって織り上げます。織り方・材質・細かさも様々なものがあり、それぞれ特徴・耐久性・価格が異なります。ウィルトン織、モケット織、ゴブラン織、平織、アキスミンスター織などと呼ばれる様々な織り方があります。なかでもウィルトン織が手織に近い使用感や耐久性を持ち合わせています。ただ、世界的な潮流として弊社の応援したい、高耐久・高機能・環境低負荷のウール素材のウィルトン織りが年々減っているのは寂しい限りです。

独特の涼感で人気が高く、目にも涼しい夏の風物詩、籐敷物。
籐の敷物には、籐を棒状にして糸で繋いた“籐筵(むしろ)“と、籐の表皮だけを割り出して織り上げた“籐網代(あじろ)“があります。
上質な素材になると、何年と使い込むほどに籐の表面が落ち着いた飴色に変色し、何とも言えない表情に成長していきます。修理が可能なこともあり耐久性の高さは抜群で、そのうえ天然素材ですので、最期は土に還ります。

い草

畳・上敷き・花筵など、い草を使った敷物は湿潤な日本の気候にあった伝統的な敷物であり、大切に守っていきたいものです。
国内のい草産地は熊本・福岡・岡山でしたが、中国産のい草が増え、国産い草はほとんどが熊本産になっています。い草の品質はまだまだ国内産の方が遥かに優れる為、価格の差はあっても国内産のい草製品を求める方も少なくありません。
もちろん天然素材ですので、最期は土に還ります。

その他敷物

その他にも、タイルカーペットやウッドカーペット・クッションフロア・ムートンカーペットなど沢山の敷物があります。
それぞれ、用途・価格帯も様々ですが楽しみ方は豊富です。せっかく弊社ホームページに訪問いただきましたので、これまでより少しだけ余分に敷物に関心を持って頂き、天然素材を多用するなど、サステイナブルな生活を心掛けて頂けましたら幸いです。